原田康悦郎は昭和40年代の中頃から後期に活動した俳優。1973年6月6日に放映された「特別機動捜査
隊」の第605話「恋の裏通り」にゲスト出演している。原田康悦郎はガリ版刷りの自作の"私の詩集"を売り歩
くヒッピースタイルの詩人・真一路を演じている。センター分けして肩まで伸ばした長髪にヒゲをはやし、薄い
臙脂色のシャツ、ベストにジーンズという出で立ちである。丁度、当時のフォークやロックの歌手と同じスタイ
ルである。「特捜隊」には、この「恋の裏通り」以前に既にヒッピーやフーテンが登場している。この時代に制
作されたドラマには内容にもよるが、ヒッピーやフーテンの登場してくる確率は高い。ただし問題は演じる男
優である。彼らは俳優であくまで役で演じているだけなので、何もかも同じには出来ないのである。特に髪
型にはそれが言えていて、センター分け(横分けでもいい)にして肩まで伸ばして。背中までいってしまうよう
にしていた男優は稀だ。だったらカツラを被ればいいのだがカツラを被ぶっている男優も稀だった。
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